
2012.1.28
あと一つ、アイリーン・グレイ Eileen Gray のTube Light
1927年デザインの'Tube Light'。もう買えなくなってしまいました。買っておけば良かった、とずっと後悔している大好きなライトです。蛍光管が入ってるだけのシンプルなデザインなのに、Eileen Grayは他とは違う。じーんとくるとても幻想的な光です。永遠に残っていってほしい '光' なのですが。
2012.1.22
アイリーン・グレイ Eireen Gray のこと 3「E-1027」という暗号のような不思議な名のガラスのテーブル。何の知識も先入観もなかった私は、素直に美しいと感じた。建築家・デザイナーのアイリーン・グレイの、1920年代にデザインされたとてもモダンなその小さなテーブルを初めて見たのは約25年前。それから数年後わたしが購入した2台、リビングやベッドサイドなどで使っている。どこに置いても凛とした佇まいは美しく機能的で、毎日みても飽きることはない。
E-1027 という不思議な記号のような名のテーブル。ベッドサイドテーブルとしてデザインされた。実際ベッドサイドではとても使いやすいし、どこに置いても美しく且つ機能的。溶接までみとれてしまう。 右は、アイリーンが設計した自邸「E-1027」のベッドルームの写真。
その少し後に、担当した個人邸で、トランザット・チェアの実物を初めて見た。トランザットチェアは、1920年代後半に北インドのマハラジャ宮殿のためにアイリーンG.がデザインした美しいチェア。世界的なインテリアデザイナーのアンドレ・プットマン Andree Putmanは、リスペクトするデザイナーの家具や照明器具などを復刻させており、その一つがアイリーン・グレイ Eileen Gray で、プットマン自身もオフィスや自邸で使っている。写真右の曲線的なラインが美しいビベンダムチェア Bibendumchair も代表作。世界的に復刻されている。アンドレ・プットマン Andrre Putman が1978年にパリに創立 したエカール Ecart International のオフィスにアイリーングレイの家具やラグなど多く置かれていた。私は1990年に出張でうかがう機会を得た。忘れられない素敵なオフィス&ショールームだった。今はない。写真右/エカールのショールームにディスプレイされる水槽の向こうにアイリーン・グレイのトランザットチェアに座るかっこいいプットマン。エカール Ecart ではアイリーン・グレイ Eileen Gray はじめ、ジャン・ミッシェル・フランク Jean-Michel Frank、マレ・ステヴァン、オーブレ、Fortunyなど多くのデザイナーの家具などリプロデュース復刻していた。
↑アンドレ・プットマンがエカール社で復刻したアイリーン・グレイの家具、照明、ラグなど作品の一部。
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様式だとアールデコ。実際は様式などにとらわれず(と思う)実にさまざまな今も斬新なデザインがみえる。アイリーンは1906年にはパリで日本人工芸家の菅原精造に出会い、漆工芸を学び漆塗りの衝立など多くの作品を製作したことも有名ですが、今見てもモダンでとてもとても素敵。
漆塗りの衝立てと船形のソファ。独特の世界観。この時代のこんな上品でモダンな家具があるなんて、見る度あらためて驚く。![]()
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漆が多くの作品に使われています。自然にセンスよく東洋の美が融合しモダンなのはアイリーン・グレイだからだろう。
「E-1027」という名の、アイリーン・グレイの自邸。↓
後にこの、E-1027の家近く同じこの海岸に、ル・コルビジェも、この海で亡くなるまで住んだ小さな小屋を建てた。![]()
「E-1027」は、アイリーン・グレイが南フランスのロクブリュンヌの崖地に1929年に建てた「海辺の家」の名でもある。高低差を利用した海辺の船のような住宅をイメージしたそう。「E-1027」とは、アイリーン Eileen の E から始まり、1027はその家の敷地を一緒に探し作品のコンセプトを共作した建築家のJean Badoviciジャン・バドヴィッチの名がアルファベットの何番目の文字かで数字にしたもの。Jean=J=アルファベット10番目の10、Badovici=B=2番目の2,Gray=G=7番目の7、これで作品の名が「E-1027」に。署名のような記号のような。ここにもアイリーンの抜群のセンスが光る。
その地中海を望む白いモダニズムの家に、代表近代建築の巨匠といわれるル・コルビジェが嫉妬(?)し、すぐ近くに、終の住処=休暇小屋、を建てたのは意外に知られていないことかもしれない。ル・コルビジェのこの最小限の自邸はとても有名だから。コルビジェのアイリーン・グレイへの強い嫉妬は、アイリーンのE-1027住宅の壁にコルビジェが勝手に絵を描いて、アイリーンが激怒したというエピソードからもわかる。左/コルビジェと妻とジャン右/コルビジェが勝手に描いてアイリーンが激怒したというE-1027の壁のフレスコ画
↑ E-1027 内のインテリア。まったく古さを感じない、かっこいい。↓ 手がけた住宅のインテリア。斬新でモダンで洗練されている。![]()
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アイリーン・グレイ Eileen Gray のデザインが、'アールデコ様式への道を開いた'とも言われる。様式とは単に後付け。アイリーンG.はきっと縛られたくなかったはず。ミステリアスな印象のアイリーン・グレイ。
亡くなる前、私的な写真や記録など多くを焼却してしまっ
たらしい。
1976年98歳で亡くなるその時まできれいなインテリアで
洗練された着こなしできちんと生活していたらしい。
女性が認められにくい時代で遅咲きであったが、後世の建
築、インテリアデザインに多大な影響を与えていること、
アイリーン・グレイ Eileen Gray という女性を知るほどに
その遠い時代の亡き人の存在感に圧倒される。
2012.1.20
アイリーン・グレイ Eileen Gray というひと
ル・コルビジェを嫉妬させた建築・インテリアデザイナーのアイリーン・グレイ
Eileen Gray。
孤高の人,ともいわれます。ミステリアスな女性というイメージも。さらに次につづきます。←大好きなとてもいい本です。
2012.1. 9
アイリーン・グレイ Eileen Gray の家具のこと
アイリーン・グレイのとてもいい本。E-1027はベッドサイドやリビングやいろいろな場所で活躍する美しいサイドテーブルです。10年以上長く、2台愛用しているアールデコ時代のインテリアデザイナー、アイリーン・グレイ Eileen Gray の究極に美しいサイドテーブル「E-1027」。
ル・コルビジェ Le Corbusier、アンドレ・プットマン Andree Puttman もインスパイアされたアイリーン・グレイのこと少し。つづきます。
2012.1. 8
フランソワーズ・サガン Francoise Sagan ジーン・セバーグ Jean seberg
数年前に確かNHKの特番で瀬戸内寂聴さんがサガンの書斎を訪ね、執筆していたデスクやその上のペンなどを見て触れて、'かわいそうに'と泣いたことが印象に残った。'さびしかったでしょう、孤独だったでしょう、もっと書きたかったでしょう、'と言っていたと思う。わたしは当然作家の苦悩はわからないけどその映像から何かが強く心に残った。
タイプライターをうつサガン
←映画撮影中のサガンとジーンサガンの小説は中学高校生の頃夢中で読んだ。そして映画になった「悲しみよこんにちは」の主役ジーン・セバーグの美しさにも圧倒された。映画「ジャンヌダルク」のジーン・セバーグもすばらしい。人のために多くと戦い真摯に生き抜いたジーンの現実の人生に重ねてみてしまう。![]()
左/映画ジャンヌ・ダルクのジーン。正義感がジーン本人のよう。![]()
18歳のときゴダール映画「勝手にしやがれ」を、ジーンを、映画館まで観に行った。最期は悲しかったジーン・セバーグだけど美しさは永遠にのこる。
サガンは周知の通り若く小説家として成功し名声を手に入れたけど、度々の交通事故やドラッグなどスキャンダルが多く大金を稼ぎながら破産したりと亡くなるまでずっと波瀾な人生だった。きっとお金、お金で変わるいろんなことを嫌い、でも人間をすごく愛していたのだろう。![]()
中/ベッドでレコードをかける 右/派手なパーティの様子 おしゃれは今見ても洗練されたスタイル売れっ子小説家サガンサガンのファッションや家、インテリアも一貫して抜群にセンスがいい。美しいものに敏感。
特別に聡明で繊細すぎて苦しいことの方が多い人生にみえるけれど、悲しそうで人間らしくて、深い愛情を感じるチャーミングな人と想像する。
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豪華なだけでなくサガンの家やインテリアのセンスも小説のようにかっこいい。不器用そうでもあり、でもさじ加減が備わっている賢く洗練された女性たちに魅かれる。

