SAKURANOKI は代々木公園 近くのオフィス。
長くインテリアビジネスに関わりみてきた多くの中から、ここでは暮らしに心地よいものや情報などご紹介しています。

2024.5.21

2023年末と2024年始まりは沢木耕太郎さん



2024年は悲しみから始まりほんとうは年末にこのラジオのことをアップする予定でしたがその後もずっと何も書けなかった。
それからもう5月半ばを過ぎ、改めて少しずつ更新しようと思います。


26年 初回から聴いてきた年1回クリスマス夜中のラジオ番組
沢木耕太郎さんの ' MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ '

独身で一人暮らしの孤独なイブも
結婚して夫がいる横で夜中に聴く今も
ラジオに耳を傾けるーようにー

毎年このラジオでの沢木さんの言葉の多くが私の新たな指針となる


' 努力は無駄にはならない経験を続け積み重ねることで生の背骨をまっすぐにする'
とか ' そんな心持ち '  
シンプルな言葉につながるいい話を多く聴くことできました

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この本は以前もアップしましたが「天路の旅人」
長編で時間かかりましたが、今年前半に読み終えました。

実在したこの旅人、西川一三さんは、戦中に密偵から旅を続けた人で実話。
' 希有な旅人 純度の高い旅 ' と沢木さん。

自分も旅をしたようで、とにかくおもしろかった。
そして主人公の、実在された西川一三さん、人としてとても魅力的。もっと知りたいと思う。

大切な1冊になった。



断片的ですが、沢木さんの年末ラジオの言葉の中に
'なんて世界は美しいんだろう'とか
'美しく見える'とか
'何かに宗教とか人に頼らなくても
見つけることができると思う'

印象的でした。


以前、沢木さんのラジオ番組の本のプレゼント当選したことがありましたが、
沢木さんのサインに「天路を歩む」とありました。

天路、という言葉は沢木さんにとって大切な言葉なのだと色々感じます。 




昨年は徐々に状況が戻りつつあり、多くの人との再会あり嬉しかった

若いころ遊びまわり 世界あちこち多くの国を 安く共に旅した 友人たち
活気ある時代 苦楽を多忙を共にした 仕事仲間たち

私を含め皆もう若くはなく 今は親の介護やさまざまな問題に直面しているけれど
なんとかそれぞれ乗り越えて元気でいる

また元気でいてくれる両親と新年を迎えることができた喜び
こんなささやかな日常がいかに尊いか実感しています

苦しいこともあるけれど昨年は総じて嬉しい一年
今年は始まりから楽しいとは思えないけれど
でも一つずつできることから
誠実でありたい

平和を願って






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2023.10. 4

9月のスーパームーンと坂本龍一さんとバロウズと須賀敦子さんと映画



先日は中秋の名月 美しかった 
世界中で皆が同じ月を見る すてきなこと

写真はその前の9月のスーパームーン
方向的に家の窓からも見えますが
夜、近くの代々木公園までカメラを持って撮りました

ビルも見える都心の森も向こうから昇ってくる月も神秘的でした

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坂本龍一さんが最後に書いた
バロウズの詩からの引用

映画の曲を担当された映画「シェリタリングスカイ」の中に出てくる 印象に残りつづける映画の一つ


そしてそのシェリタリングスカイ
須賀敦子さんの本に原作のこと好きなストーリーだということが
書かれているのを見つけて読んだ
須賀敦子さん独特のきれいな文で


月つながりのささやかな喜び
月はわたしにとっても特別なものだから





2023.9. 3

7月にイベント開催しました 中嶋浩子さん




 宿御苑PARKERさんで7月に若い友人アーティスト中嶋浩子さんのSummer Exhibitionを開催いただきました。

美術館やギャラリーとは違うカフェ併設インテリアのショップでの開催は 中嶋浩子さんにとって初でしたが

若い設計事務所が運営するPARKERさんディレクションにより素敵な空間に溶け込み アトリエのような洗練された展示構成になり
光も美しいリラックスした雰囲気の中で作品をみながらアーティストとの会話を楽しんでいただけたよう豊かなひとときでした。


昔1987年からわたしは、20年間の Cassina Japan時代、入社時からイベントも企画段階から兼務していました。細かいのも含めると数千は経験したはず。
私の役割は数字に基づく売り上げを伸ばすためのクリエイション活動でそれなりの規制あり、兼務は残業多くただ働き体力仕事でもあり、心身多くの重責や苦労もありましたが何で必死に続けていたのか、
今では細かいこと思い出せないけれど、振り返ると総じて楽しい貴重な体験でした。
一つの青春期。

何より、人に喜んでいただけることが、私にとってはやりがい、生きがい。これは若い頃から変わりません。たまたま当時興味を持った新たなビジネス、インテリアというもの美しいものを通じて得る感動、
もう無いと思っていましたが、ご縁で開催したこの7月の小さなイベントでも色々な出会いあり、しあわせな時間を過ごしました。

過去かなり大規模なイベントも担当しましたが、大きさは関係ない。出会いの喜び。



実力とお人柄もチャーミングで楽しいすてきなアーティストであり大切な友人。今後もご活躍にご注目ください。
中嶋浩子さん
プロフィール
連続模様(パターン)の背景にある数学的なシステムに魅了され作品を作り続ける。ドイツ、フランスパリにて幾何学と空間の関係性を学び、数学の形姿に魅了されたことが作品の根幹となっている。連続的な表現の中に、数理的な規則性と直感的センスが混じり合い、間やズレを加えることで生まれるバランスが特徴である。表現方法は、インスタレーション、平面、立体作品のアートワークから、デザイン(テキスタイル)、建築プロジェクト等多岐にわたる。」


中嶋 浩子 https://www.nakajimah.com/

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この展示会の様子は一部、instagramにアップしています。ご興味ある方は是非。ご覧ただければ幸いです。↓



2023.7.21

回想  Jane Birkin ジェーン・バーキン Arabesque アラベスク 




以前書いたことを再び。
幸い、ジェーンが来日する度、ライブは欠かさず、取れた時は連日観ました。そしてステージから降りてきて手を差し出してくれるジェーン。一生懸命手を出したけど、近い、あともう少しで届くのに、結局握手できたことがなかった。きっといつかは、と信じてた。
そこに居るジェーンから感じとる大きな包容力に、ジェーンは笑顔なのに私はいつも涙が溢れていた。不思議な感覚だった。

Jane Birkin  小さな存在わたしの偉大なジェーンへ。

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梅雨の時季想う10年近く前スタイリスト徳丸真代さんの訃報真っ先にナベプロ渡邊美佐さんが直接telをくださった私のショックを心配くださったのだろう 優しい美佐さんとはカラオケご一緒したりすてきな出会い 徳丸さんからはすばらしい方々ご紹介をビジネスに大きく貢献いただいた
Cassina時代 私は経営として 徳丸さんは外部顧問として 短期間で上場へと多部門の立ち上げ その戦場のような仕事の青春期を共にした
仕事に厳しい方だったが 私が政治や重責に潰されそうな時は手を差し伸べてくださった
15年くらい前ジェーンバーキンのアラベスクというライブは連日観て その映像は幾人かの恩師そして徳丸さんが逝った後わたしを慰めてくれた 別れの悲しみも心を豊かにしてくれる
ファンが作った赤いドレスを素肌に着て鉛筆で留めた髪を解き裸足で踊り出すジェーン 徳丸さんと一緒に何度も見たシーン

すべて幻想的で美しい思い出。


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鉛筆で留めた髪をほどくジェーン

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ファンが作ってプレゼントしたという赤のドレス





2023.7.21

 Jane Birkin ジェーン・バーキン のデニムとスニーカー




2011年 ELLEチャリティオークションで落札したジェーンバーキンのデニムとスニーカー

ジェーンは311直後に直ぐに福島に入りボランティア、その後も復興に向けて活動を続けていた。
知性と愛に溢れていて、こんなに美しい人、なかなかいない。

また一人逝ってしまった。
遠くて近くにいてくれた大切な人

ジェーンのこのデニクとスニーカーが部屋にあるとそこにジェーンがいる魂がいる。これからもずっと。

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今まで何度もジェーンのことは書いてきました。同じようなことを。
ジェーンのすべてが永遠の憧れで宝物だから。






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