SAKURANOKI は代々木公園 近くのオフィス。
長くインテリアビジネスに関わりみてきた多くの中から、ここでは暮らしに心地よいものや情報などご紹介しています。

2023.10. 4

9月のスーパームーンと坂本龍一さんとバロウズと須賀敦子さんと映画



先日は中秋の名月 美しかった 
世界中で皆が同じ月を見る すてきなこと

写真はその前の9月のスーパームーン
方向的に家の窓からも見えますが
夜、近くの代々木公園までカメラを持って撮りました

ビルも見える都心の森も向こうから昇ってくる月も神秘的でした

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坂本龍一さんが最後に書いた
バロウズの詩からの引用

映画の曲を担当された映画「シェリタリングスカイ」の中に出てくる 印象に残りつづける映画の一つ


そしてそのシェリタリングスカイ
須賀敦子さんの本に原作のこと好きなストーリーだということが
書かれているのを見つけて読んだ
須賀敦子さん独特のきれいな文で


月つながりのささやかな喜び
月はわたしにとっても特別なものだから





2023.9. 3

7月にイベント開催しました 中嶋浩子さん




 宿御苑PARKERさんで7月に若い友人アーティスト中嶋浩子さんのSummer Exhibitionを開催いただきました。

美術館やギャラリーとは違うカフェ併設インテリアのショップでの開催は 中嶋浩子さんにとって初でしたが

若い設計事務所が運営するPARKERさんディレクションにより素敵な空間に溶け込み アトリエのような洗練された展示構成になり
光も美しいリラックスした雰囲気の中で作品をみながらアーティストとの会話を楽しんでいただけたよう豊かなひとときでした。


昔1987年からわたしは、20年間の Cassina Japan時代、入社時からイベントも企画段階から兼務していました。細かいのも含めると数千は経験したはず。
私の役割は数字に基づく売り上げを伸ばすためのクリエイション活動でそれなりの規制あり、兼務は残業多くただ働き体力仕事でもあり、心身多くの重責や苦労もありましたが何で必死に続けていたのか、
今では細かいこと思い出せないけれど、振り返ると総じて楽しい貴重な体験でした。
一つの青春期。

何より、人に喜んでいただけることが、私にとってはやりがい、生きがい。これは若い頃から変わりません。たまたま当時興味を持った新たなビジネス、インテリアというもの美しいものを通じて得る感動、
もう無いと思っていましたが、ご縁で開催したこの7月の小さなイベントでも色々な出会いあり、しあわせな時間を過ごしました。

過去かなり大規模なイベントも担当しましたが、大きさは関係ない。出会いの喜び。



実力とお人柄もチャーミングで楽しいすてきなアーティストであり大切な友人。今後もご活躍にご注目ください。
中嶋浩子さん
プロフィール
連続模様(パターン)の背景にある数学的なシステムに魅了され作品を作り続ける。ドイツ、フランスパリにて幾何学と空間の関係性を学び、数学の形姿に魅了されたことが作品の根幹となっている。連続的な表現の中に、数理的な規則性と直感的センスが混じり合い、間やズレを加えることで生まれるバランスが特徴である。表現方法は、インスタレーション、平面、立体作品のアートワークから、デザイン(テキスタイル)、建築プロジェクト等多岐にわたる。」


中嶋 浩子 https://www.nakajimah.com/

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この展示会の様子は一部、instagramにアップしています。ご興味ある方は是非。ご覧ただければ幸いです。↓



2023.7.21

回想  Jane Birkin ジェーン・バーキン Arabesque アラベスク 




以前書いたことを再び。
幸い、ジェーンが来日する度、ライブは欠かさず、取れた時は連日観ました。そしてステージから降りてきて手を差し出してくれるジェーン。一生懸命手を出したけど、近い、あともう少しで届くのに、結局握手できたことがなかった。きっといつかは、と信じてた。
そこに居るジェーンから感じとる大きな包容力に、ジェーンは笑顔なのに私はいつも涙が溢れていた。不思議な感覚だった。

Jane Birkin  小さな存在わたしの偉大なジェーンへ。

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梅雨の時季想う10年近く前スタイリスト徳丸真代さんの訃報真っ先にナベプロ渡邊美佐さんが直接telをくださった私のショックを心配くださったのだろう 優しい美佐さんとはカラオケご一緒したりすてきな出会い 徳丸さんからはすばらしい方々ご紹介をビジネスに大きく貢献いただいた
Cassina時代 私は経営として 徳丸さんは外部顧問として 短期間で上場へと多部門の立ち上げ その戦場のような仕事の青春期を共にした
仕事に厳しい方だったが 私が政治や重責に潰されそうな時は手を差し伸べてくださった
15年くらい前ジェーンバーキンのアラベスクというライブは連日観て その映像は幾人かの恩師そして徳丸さんが逝った後わたしを慰めてくれた 別れの悲しみも心を豊かにしてくれる
ファンが作った赤いドレスを素肌に着て鉛筆で留めた髪を解き裸足で踊り出すジェーン 徳丸さんと一緒に何度も見たシーン

すべて幻想的で美しい思い出。


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鉛筆で留めた髪をほどくジェーン

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ファンが作ってプレゼントしたという赤のドレス





2023.7.21

 Jane Birkin ジェーン・バーキン のデニムとスニーカー




2011年 ELLEチャリティオークションで落札したジェーンバーキンのデニムとスニーカー

ジェーンは311直後に直ぐに福島に入りボランティア、その後も復興に向けて活動を続けていた。
知性と愛に溢れていて、こんなに美しい人、なかなかいない。

また一人逝ってしまった。
遠くて近くにいてくれた大切な人

ジェーンのこのデニクとスニーカーが部屋にあるとそこにジェーンがいる魂がいる。これからもずっと。

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今まで何度もジェーンのことは書いてきました。同じようなことを。
ジェーンのすべてが永遠の憧れで宝物だから。






2023.6.21

坂本龍一さん追悼番組とコルビジェの思い出




坂本龍一さんが亡くなってから
しばらく遺された文や追悼番組など見ています
NHKの20年位前のもよかった そして懐かしかった

私のCassina時代の仕事の一つにVMD MDがあり20年毎日たくさんの家具やプロダクトに触れていました その企画的な仕事、当時はやっていた長い横文字の肩書きチーフコーディネーター...  などは先輩から引き継ぎ当然会社からいただいたものだが、多くの嫉妬も受けた。こんな私にとにかく不思議なこと一気に起こった。狭い世界の中で。自分にとっては全てが新しい大きな未知の世界で。


私自身はクリエイターではない。目指したこともない。目立つのは苦手ただ、自分にだけ与えられる仕事の喜びを、人をしあわせな気持ちにする喜びを初めて得た。

企画をやりたがっているな幼稚な誹謗中傷は気にならなかった。インテリアというもので人が心も豊かになっていく様子が、モチベーションでずっと続いた。

企画の仕事もシビアな重い数字の責任に伴うもので、創作的な自由はなかった。でもその地味な立ち位置は自分に向いていたような気も既にしていた。自惚れた人は好まない。そうなりたくないと。かつて自惚れたことはない。

役員になっても続けた企画の仕事は、とにかくやらなければならなかっただけ。




NHKさんにはたくさん使っていただいた。

このコルビジェの白いソファも私が日本で出したが
それまでは黒やグレーの革ばかりで、もう頭打ちだと判断して
白とナチュラルなめし革を選択したが
社内からは
汚れてクレームになったり売れ残ったら責任とれとか
書類やペンを投げられたり あれこれ圧力があったけれど
大きな一つの過渡期のやり取り今は懐かしい
言い合えるって悪くない。内部のご機嫌は気にならない。

時々聞こえてきたが私は企画とかしたかったのではなく
当時のイタリアと日本の社長また有能な先輩から引き継いだ経緯やご指導あり
追いつかない土台を早く作る、コツコツと。その使命感のみ。

こんな風に番組で使っていただき
広まっていく数字に反映されていく
それがスタッフに還元されていく

意外に数字も好きだし
それぞれの場で人に喜んでいただけることで色々乗り越えたなぁと思い出しました。

使う方々から支えられていくもの
インテリアも家具も、全てそうあってほしい。


この坂本龍一さんお元気そうで色気ありとても素敵でした。



その後、白革や白布の家具はかなりヒットしました。

照明もアイリーングレイのチューブライトから現代に置き換えられたようなイプシロンという商品が出た頃で、このNHKのは番組用に作られたものだけど
私が当時こんな風に提案していた雰囲気が使われた
実にうれしいなつかしい映像。


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