
2012.2.15
アートのある暮らし 2 ー サヴェッリ Angello SavelliSavelli らしい白に面と線。なんだろう、この美しさは。それまでのポスターや写真を額層したものではなく、私が最初に買ったアートは、イタリアの作家 Angelo Savelli アンジェロ・サヴェッリ作品を2つ。きっかけは仕事だったが自分でみつけた作品、白だけのサヴェッリのアートは見る度美しく飽きることなくとても気に入っている。
左/リビングの中央に。「TWO IRREGULAR RECTANGLES」(1973年アクリル絵具)右/7連作の「SELAGGINA」(1986年レリーフ版画7点)
左/家を買い引っ越してきてすぐにピクチャーレールを付け主人に掛けてもらった。右/お店のような広いスペースはとれないけど、7連作廊下に並べてみた。
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レリーフの和紙(と思う)が7枚。折り曲げてある部分を開いたり折り直したり自由に形を変えて額装できる。悩んでこのパターンで額装した。右/1つ広げてみたけど額装が大きすぎた。ベッドルームに。
Savelliの資料は少ない。家に大切に持つのは1冊の、1992年に画廊さんであった'サヴェッリ展'の図録。'あとがき'には、サヴェッリ氏を「今年81歳になる'青年'です」とある。みずみずしく新鮮で清潔感に満ち溢れているサヴェッリを「持ち得る精神は'青年'にほかならない」と。![]()
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図録から。イタリア人のサヴェッリ。独自の白の表現を発見し制作の拠点は長くニューヨークだった。
簡潔な表現、明快なコンセプトに裏打ちされた端正な作品。1964年の第32回ヴェネチアビエンナーレの個展では「白の上の白」という作品で、版画部門でグランプリを受賞。
購入の後に知ったが、サヴェッリは東洋思想にも深い関心を持ちヨガや瞑想を行い、日本の禅にも深い興味を持っていたらしい。1960年代からあったミニマル、ミニマリズムなスタイル、その言葉が1980年代後半から再び流行り形を変えながら今も残っている。今から思えば経済的に豊かな時代に出やすい、この混迷の時代には単純にもみえる過去のスタイルにもみえるし、専門的には古いのかもしれないけど、サヴェッリの端正な白は、わたしには永遠のすべてにみえる。時間をすり抜けて落ち着いた佇まいで存在しわたしの日常の側にそっといてくれる。
2012.2. 6
アートのある暮らし特別高価な作品は所有していません。若い頃からインテリアの仕事をしていたので、高価なものは無理でしたが、仕事で関わった作品などその都度予算に合う作品を少しずつ買ってきました。アート、というと堅苦しいイメージですが、もっともっと気軽に楽しむといいと思います。わたしのアートの置き方は、自由。モデルルームのような決まりすぎた置き方は苦手です。実は仕事している時からそうでした。その隙間を作ることをいつも考えていました。その方のセンスでその方の好きなように暮らす、という隙間。暮らしが反映されているインテリアが好きだし、暮らしはそうあるべきと思っています。個性や生き方を感じるインテリアをみるのが好きです。お店や雑誌のままではつまらない。自分なりにちょっとはずします。楽しむこと、思い出を重視して好きなものを好きな場所に。Savelliの連作品を廊下に並べています。単品は、ベッドルームとリビングルームにも。以前いくつかご紹介しましたが、今回のAngelo Savelli アンジェロ・サヴェッリは初めて買った作品だった気がします。記憶が曖昧ですが。白だけのサヴェッリの作品のこと、つづきます。
2012.2. 3
日常のいい時間 ブルーの濃淡
明け方の空。毎日寒いけど日毎に春に向かっているのがわかる。一瞬で移り変わる雲や空の色が大好き。![]()
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東窓から。電線も美しく感じます。
今日は急に友人が遊びにくることになり、ケーキとお茶のために今日の気分で選び出したのは、Spodeのティーカップとプレート、ブルーイタリアンBlue Italian。
1770年に創設されたSpode社。王室御用達メーカーとしてイギリス窯業界の中心的存在で、18世紀には優れたボーンチャイナを開発。
1816年に発表された、このブルーイタリアンは、古代ローマ近郊の田園的風景をモチーフに描いた図案を転写したもの。
食器好きのわたしは、好きなものを買い異なるものを合わせて使ってしまう。
時間なく慌てて出したのだけど、久しぶりに見る田園風景の柄がきれいだな-、と思い撮った。英国製なのにブルーイタリアンというのもいい。和食器にも他の洋食器にも合うブルーの濃淡の、しかもリーズナブルなブルーイタリアンでお茶をいただく寒い冬の午後は、ほっと寛ぐのです。
2012.1.30
奈々子さんの 'Poetic Bread' から
大好きな佐藤奈々子さんのページから写真と詩がすてきなので2つ引用しご紹介します。
「ひとひらの雪」ひとひらの雪
ポール・ギャリコ
大好きな物語
雪が降る
この橋の上で
私は
君と出会った
まつげに雪がくっついて
涙のように溶けて
どこから来たの?と聞かれて
ふっと、自分の名前も、
自分の国も
何も想い出せなかった
つかのま
私も
ひとひらの雪になっていた
名前も
国もない
雪になっていた
そして
あなたの声が聞こえた
静かな声
あたたかかった「冬の声」メールでは
こんな大事なこと
伝えられないと想っていた
だけど
あなたのメールは
生きること
死ぬこと
大笑い
涙
ともに闘う
と
このようなことが書いてあった
美しい言葉
言霊がひびく
あなたと
あなたの命より大切な人の
命が
透きとおる
冬の声に
ちがいない
愛のような声
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佐藤奈々子さんの rivernanaco 「写真とパンと音楽」↓ click here
2012.1.28
丸山晋一さんの写真ニューヨーク在住の写真家、丸山晋一さんの写真。水、または墨と水を空中にまき撮影する、天空に描く写真による書を「空書」というそう。とても有名なのでどこかで見たような、でも実物を見たのは、昨秋イベント会場だった。
水ってこんなにきれい。アートって私は難しく考えない。「きれい」と思えばしあわせ。
インパクト強い作品だけど、空間に美しく調和する不思議。
私はアートに詳しいわけではありません。そこからもらうパッション、熱のような何かが強く伝わってきて自分が「好き」とか「欲しいな」とか空想したり楽しめればいいと思います。知識が浅い分、アートを見るときの気持ちはとても自由でHappyです。一瞬で消えていく水の輝き、その瞬間。丸山晋一さんの写真を前にしたとき、その生命の力が強く心に響きました。丸山晋一 Shinichi Maruyama ↓ click herehttp://shinichimaruyama.com