SAKURANOKI は代々木公園 近くのオフィス。
長くインテリアビジネスに関わりみてきた多くの中から、ここでは暮らしに心地よいものや情報などご紹介しています。

2015.10.17

四葉のクローバー    ー No.350



12歳のとき、家の近くの原っぱで友だちと一緒に見つけた、四葉のクローバーの押し花。

もうあれから何十年も経った。わたしは四葉のクローバーを見つけるのが得意だった。

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失くしたと思っていた押し花をはさんでいたアルバムが出てきました。こんなささやかなことに一番幸せを感じる。


大好きな、絵本画家で園芸家の ターシャ・テューダー Tasha Tudor さんのTV番組を観ていた

ら、亡くなる少し前、ターシャさんが、四葉のクローバーの押し花を見せながら話す場面が

あった。「ほら観て、四葉のクローバーが7つ。初めてこの土地に来たとき見つけたの。

ここに暮らせば最初から幸せになれるとわかっていたのよ。」と。言葉のセンスもいい。

ターシャさんは自立した強く心優しい孤独で愛情あふれるすてきな女性。
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TVでのターシャさん「ほら観て、四葉のクローバーが7つ。初めてこの土地に来たとき見つけたの。ここに暮らせば最初から幸せになれるとわかっていたのよ。」とお話しされた。


四葉のクローバーはしあわせをくれる、と信じてきたわたし。12歳の私がみつけた押し花は四葉

7枚5葉が1枚入るけれど四葉が7枚、ターシャさんと同じでうれしい。だからまだまだ幸せが

つかめると信じる。今日と明日のことを考えようと。

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説明するまでもない世界的に有名なターシャ・テューダーさん。世界中で愛され続ける絵本作家で園芸家。こんな人生に憧れる。せめて近くの植物を大切にしよう。



2015.10. 9

ヨーガン レール Jurgen Lehl さんの最後の仕事 
'おとなもこどもも考える'『ここはだれの場所? 展』  ー No.349



10/12まで 東京都現代美術館にて開催しています。

ヨーガン レールさんが制作したプラスティックゴミのランプが展示。美しい。

先日 知人から「近々ヨーガンレールさんが暮らした石垣島の家に行く」こと聞

うらやましい。私はせめてこのすばらしい企画展を会期中もう一度観に行く

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浜辺で拾ったゴミで作った照明。見たことない美しさ。不思議な思いになる。

「八重山諸島にある海辺の家に暮らしたヨーガン レールは近年大量のプラスティ

ックゴミに汚染されゆく浜辺の姿に懸念を抱いていました。その深刻な現実へ、少

し遊びごころをもった方法で多くの人々に目を向けてもらえるよう制作されたラン

プの数々。漂着したゴミから、美しく実用的なものを作りあげ展示をするという試

みはヨーガン レールの最後の仕事となりました。」(公式サイトから引用)

↓ クリックしてください。この展示会の内容見る事が出来ます。
http://www.babaghuri.jp/jp/event/150718/


ヨーガン・レールさんは、何十年の前から憧れのデザイナーで若い頃からお店によ

く見行っていましたが、購入したことはありません。派手で目立つファッション

が流行った時代もどんな時代でも変わらず、一貫して素材にこだわり削ぎ落とされ

たデザインは静かに強く際立ち成熟していました。

家具もとても素敵です。

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木への愛情と情熱を感じられる。使うほどすてきになっていきそう。


シンプルが美しいという単純なものでなく、答えはわかりませんが何かがみえる。

遠い向こうに大きな何かがみえる。未来に向かうもの。

ヨーガンレールさん亡くなった後も存在感が強く生き続ける不思議なデザイナー。


とてもすてきな動画です。クリックして是非観てください。↓
「On the beach」 

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浜辺で拾ったゴミが照明に変わっていきます。

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美しい自然の中で何がみえていたのでしょう。

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色々なことが混乱する時代。でもそれは誰かのせいでなく自分たちが選び、または

選ばずに出してきたゴミやクズ 。形を変え再生できることをヨーガンレールさん

から知る。この時代に。



2015.9.27

ドライフラワーもすてき  ー No.348



できれば毎日お花屋さんに行き、毎日たくさんお花を部屋に飾りたい。生花は美しいですが、

ドライフラワーも大好きです。今回は、紫陽花と百合。繊細な色や形が生花とまた違いその

すてき表情を日々楽しむことができます。

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大切に慈しみ愛されるかわいい花々。再び形を変えた命。こちらに向き静かに微笑む。



2015.9.18

秋にきれいな色を  ー No.347



夏の終わりは切ないけれど、秋は好きな季節です。

夏の海の色と同じくらい、秋の深いあたたかい色も大好きです。

エルメスのフィリップデュマのスケッチブック「ラ・フラヌリー」と、大橋歩さんイオグラフィ

ックさんから最新「アルネArne」が届きました。いつもの秋と少し違う明るい色が今秋らしく、

しあわせな気持ちに。うれしい。どんなときも喜びが必要。怒りよりもっとすてきな夢をみる。

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左/「イラストレーターのフリプ・デュマがつづるスケッチ画集。エルメスの年間テーマニインスパイアされながら稀代の収集家であった祖父エミール・エルメスのコレクションを描いた博物誌。」(一部引用)詳細はhttp://www.maisonhermes.jp/feature/2675/
右/大橋歩さんが編集すべて手がけるすてきな「アルネ Arne』 

2015.9.14

「茨木のり子 の 家」という本  2   ー No.346



詩人の茨木のり子さんの手書きの原稿(亡くなった後まで出さないでとされていたものまで)

が、多くのすてきな詩と共に、その暮らし家インテリアの写真も多く掲載されている。

茨木のり子さんの詩はいつも側で、ある方向を確信させてくれる。それはとても大切なことだ。

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左/谷川俊太郎さんが撮ったポートレート 右/1958年頃建てられたピロティ建築のご自宅


この本で、茨木のり子さんが住んだ家が想像していた以上にすてきだと知った。大好きだったご

主人が亡くなった後も30年暮らしていた。詩のように、意思が明快で強く知的で楽しく

インテリアに拘りセンスよく生活していた様子がみえる。

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すてきな玄関。漆喰塗りの壁。

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2F居間。左が詩「倚りかからず」の椅子。好きだったラフランスなど。

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左/建築中の家。谷川俊太郎さんが撮った茨木さんの写真。
右/好きだったワイン「シグロ」も。

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曲げ合板で作られた食卓用の椅子 センスよくかわいらしい


ご主人の死後も書かれた恋文の詩もすてき、ご主人への愛情、女であること、暗い時代を力強く

生き抜く繊細な精神は男前なほど潔くかっこいい。

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没後発見された無印良品の箱の原稿。亡くなったご主人への'恋文'の詩が40編も。茨木さん亡くなるまで公表されなかった。生命力ある美しい詩。



この本全体の流れからこそ特に印象に残る有名な詩を一つ。
(詩の一部分を引用)


『わたしが一番きれいだったとき』

わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんか見えたりした

私が一番きれいだったとき
まわりの人達が沢山死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落してしまった

(中略)
わたしが一番きれいだったとき
私の頭はからっぽで
私の心はかたくなで
手足ばかりが栗色に光った

(中略)
わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった

だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように ね』

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書斎。原稿は鉛筆。

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左/窓際の金木犀。右/広いピロティが素敵。



家やインテリアはそこに居る人そのもの。もうその人がこの世にいなくても息づく不思議。

すてきな暮らしというのは、そこに居る人の意思や生きる覚悟やら美意識に

深い愛情リアルな生活が重なあって、くっきりと立体となり空気感もって表れる。

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左/谷川俊太郎さん撮影。年賀状の版画がきれい。右/「死亡通知」の原稿 生前のお別れのお手紙がかっこいい。


辛いこと苦悩によって、曲がってしまう人がいれば、より真っ直ぐ進んでいける人がいる。

詩人の詩とその詩人の暮らし。成熟したいい女のすてきな本。

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左/本の装丁となる写真は書斎の窓の型ガラス「このは」



















最後、一番好きな詩に戻る。今もわたしたちを励ます。わたしの原点。


『倚りかからず』(一部を引用)

「(中略)
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい

(中略)
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ」


自分が真似できることは、苦しみも受け入れ、毎日小さな楽しみを積み重ねていくこと。

これならできる。


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