SAKURANOKI は代々木公園 近くのオフィス。
長くインテリアビジネスに関わりみてきた多くの中から、ここでは暮らしに心地よいものや情報などご紹介しています。

2020.8.28

今回の村上RADIO




8月15日という日に
特別放送してくれた
村上春樹さんのラジオ番組
村上RADIO
今回も最高だった
後半 SNSに溢れるプロバガンダにふれ
ある昔の独裁者の言葉を引用して
シンプルだけど深い言葉を伝えてくれた
うーん
さすが村上春樹さんはやはりすごい
わたしもプロのジャーナリストでない人たちからやたら流れてくるプロバガンダには昔からうんざり
SNSにはいい情報も出会いも再会もあるから続けているけれど
村上春樹さんはまた
大好きだと
河合隼雄さんの名も挙げた
私も事あるごとに
河合隼雄さんの文を読んできて
好きだから
このタイミングで言ってくれるかと
感激した

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うまく言えないけれど
村上春樹さんは
他者への愛情がある 心がある方だなと
改めて思った
表面的ではない
今回も
村上RADIO
楽しく聴きました

すてきだなと思う人は繋がっていて
今この時に
ラジオから村上春樹さんの声で言葉が聞けることは
心に響く








2020.8.27

Vico Magistretti マジストレッティに初めてお会いした日




続きます。
ヴィコ・マジストレッティと初めてお会いしたのは
1987年12月末
日本のオフィスで
谷本邸の打ち合わせで初顔合わせ。

ただ、もう冬休みだったので私は、
旅で香港に向かう日で
スーツケースをガラガラと持って
マジストレッティに軽くあいさつだけして
これから
まだ あんな大変なことになるとは知らず
呑気に空港に向かった。
   
多くの大物がそうであるように、
マジストレッティは私をバカにして笑ったりしない(その後も一度もなく)
静かに紳士的で
でもたぶん、こんな軽そうな若い子に何が出来るのかと、
驚いていただろう。

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写真の照明器具ATOLLOも
谷本邸の大半の部屋に置いた。すごい数だった。

一見シンプルな白と黒
初めて見た当時この新作の造形と光の美しさに圧倒された。

マジストレッティが良く身につけていた
深みある赤も、特にミラノの街には合っていて強く印象に残っている。
ミラノでお会いしたとき乗っていた自転車も赤だった。
品格と色気のバランス。絶妙。



今年はヴィコ・マジストレッティ生誕100年。
@fondazionemagistretti ヴィコ・マジストレッティ財団



(この谷本邸に関しては、過去何度か書いてきています。良かったら探して見てください。)











2020.8.27

Vico Magistretti マジストレッティの日本の家




今年は Vico Magistretti ヴィコ・マジストレッティ生誕100年。
イタリア文化会館でのイベントは大半なくなったが、財団からは情報が今も多く発信。ある写真を見つけた。
1987年に竣工の目黒区青葉台の谷本邸。
Cassinaに転職してまだ研修中の入社3日目から担当した。
この大きなマジストレッティの日本で唯一の住宅。今はもうない。

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かなりの数の家具や照明器具など一つ一つ手配し、現場で作業の方々と組み立て置いたことや、感触、初めて見る実物の美しさの感動。
しかし、イタリアからは遅延や誤出荷。引き渡しまで時間が無い。

何度もこの廊下を階段を走り、現場で泣いたこと、昨日のことのように思い出す。
これでやるように、と指示は、マジストレッティからのファイル1冊。写真と図面と一部の生地サンプルが貼り付けてあるだけ、文はない。


(そして、この貴重なファイル、後に勉強になるので誰もが閲覧できるよう棚に置いていたが、
おそらく嫉妬したのか、あるスタッフに捨てられてしまった。とても残念なこと。)

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未発表の知らないデザインばかりで、ネットもなく、
未だ新人だった私が、有能な先輩から急遽引き継いだことで、社内はなかなか進まず、現場監督に怒られてばかり、実に苦労した。
結局は、施主の谷本さんに多く助けていただいた。
谷本さんはとうに他界された。

昔のこと。
スクエアビルはじめ 六本木通りのほとんどのビルを所有、と言っても過言ではなく、ショーパブやディスコ、キャビアの店、
乗せていただいた多くの高級車、海辺の別荘.. 派手な時代の思い出も山ほどだが、
何より、心ある大切な恩師の一人だった。
マジストレッティは、TANIMOTOという名の美しい本棚をデザインに遺した。


後の、株式上場への過渡期に、経営となり、重責や政治を乗り越えられたのは、
何もうまく進められない最初に、谷本さん、この現場で支えてくださった人たち、当時出会った今はいない恩師たち、
マジストレッティの厳しさ、など出会いのおかげ。

その後、かなりの数の物件を担当したが、この谷本邸が、私のインテリアの仕事の原点。
そして、若い頃に出会えたすばらしい人や経験は、かけがえのないもの。今に未来に繋がる。



ヴィコ・マジストレッティ生誕100年
@fondazionemagistretti ヴィコ・マジストレッティ財団

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(この谷本邸に関しては、過去何度か書いてきています。良かったら探して見てください。)








2020.7.16

豊島園 閉園へ



姉から送られてきた写真。
家族や友人との思い出がたくさんつまった遊園地が、夏で閉園だからと。開業は大正15年。

'世界的に見ても最古級といわれる'ドイツの回転木馬、カルーセルエルドラドは100歳。

子供のころ、森の向こうにキラキラ見えてくる、このメリーゴーラウンドの幻想的な光に、どきどきした。近い外国だった。

わたしの原風景の一つ。

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ラジオで聴きました。山下達郎さんの「さよなら夏の日」は、豊島園の流れるプールに高校生の時GFと行った思い出の曲だったのですね。すてきです。

わたしの、'流れるプール'は父との思い出。小学生の時だったか楽しく遊んで帰宅した後2人で高熱で寝込んだこと。











2020.7. 1

ベルガモ




Andrà Tutto Bene
先日ある方の Vico Magistretti ヴィコ・マジストレッティの投稿を見て
イタリアの多くを思い出した

ある時期 20年くらいは旅ばかりで
プライベートでも時間ができたら出ていたが

特に イタリアは仕事で
ミラノ中心に各地よく行った
観光ではなかったが
ずっと強く印象に残るのは小さな街は
ベルガモ
長い城壁 見下ろす街
感じる不思議な
中世の空気
初めてはもう30年も前だが
インテリアやアートのアトリエも多く
それまで見たことない
豊かな美しさだった
イタリアの人たちが返してくれる言葉は
いつだって希望があり
歴史からか
成熟してユーモアあり
知的で
今だって
元気よく
Andrà Tutto Bene
と返ってくる
きっとすべてうまくいく
うまくいくといいね
と。

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