SAKURANOKI は代々木公園 近くのオフィス。
長くインテリアビジネスに関わりみてきた多くの中から、ここでは暮らしに心地よいものや情報などご紹介しています。

2020.6.30

美味しいパン



5月22日のこと。
まだ外出もできない誰とも会えない時、
Cassina 時代の先輩で長年の友人が家の近くまで、大きなパンを届けに来てくれた。
黒豆入り天然酵母食パン。焼きたて。2斤。
閉鎖中の麻布十番Courageの支援のため、パンをたくさん買って車で配る、
こういうとこ、若い頃から、自力で経営者になった今もまったく変わっていない。
いつも人の気持ちや状況を考え行動する兄貴。
20代から、組織のあらゆる激動期に苦楽を共にしてきた大切な仲間。
一瞬だったが久しぶりに会えて、手渡しで受け取り、うれしかった。
とても美味しくて、1日で2kgは太った様子。
ほんとうにありがとう。

@
Courage
クラージュ 麻布十番

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2020.6.12

命日に村上春樹さんのラジオから聴こえたアリア




5月のこと
村上春樹さんのラジオ
村上RADIO スペシャルの最後は
乾杯のグラスの音と
春樹さんの「おやすみなさい」で終わった
最後にかかった曲は
ジークリット・オネーギンの
君がみ声に我が心開く Mon coeur s'ouvre a ta voix

この美しいアリア
大好きで
わたしは Filippa Giordano フィピッパ・ジョルダーノの歌で
昔は仕事でも選びよく使った

だから涙が出た

徳丸真代さんが気に入ってくれて
よく一緒に聴いたから
だから
その後亡くなってから長い間
聴くことができなかった


村上春樹さんが
リスナーからの言葉を引用して
今を
「月が2つあってもおかしくない状況」とか
そして
「思い出がたくさんあるって、歳をとると、いいことと思う」
とか言っていた

でも
多くのことは忘れてしまうのだけど

慌ただしく不思議な気持ちのまま
5月も終わり
写真はキューバでの
徳丸さん操上さんJOAQUIN BERAO
預かっていた資料がたくさん
5月という命月に出てきた

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わたしのインテリアの仕事で最も長かった会社Cassina Japanの外部顧問だった徳丸さん。
アーティストらしく繊細で鋭い強い感覚で厳しかったが、
わたしが上場に向けて役員となり、経営の複雑な問題を抱え多忙な時期、また独立するときも支え
「これからも変わらず会おうね」と心から言ってくださった。
現実的に、多くの人を紹介くださり会社の利益にも貢献くださった。

注目され意外に不器用で真面目。誤解されやすい難しい立場だったと思う。
正直な人は極めて少ない。だから信用できる。

感謝が絶えない。

小林麻美さんをご紹介くださったのも徳丸さん。
今はない、当時のかっこいい都心の中心にいた東京人らしい、ある時代の文化を創り出した一人。

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ファッションスタイリストの徳丸さんから、多くのプレゼントをいただいた。
この大きな布はBALIのもの。またBALIに日本人旅行者が少なかった頃から通い、BALIを愛していた。

モダンな家具インテリアに、土っぽいものを入れたほうがいいという提案を持ち込んでくれた。

それがいいとか悪いとか、センスがどうだとか評論するスタッフは多かったが、私が持っていたのは数字の責任で、仕事は単なるお飾りではなかった。
組織が決めた顧問との関係を良好にすることも重要だった。

流行を追うだけの後発でなく、少しずらすとか、はずすとかがセンスだと、ある一時代を創った周りのプロの大人たちから、目に見えないもっと深い多くを教えていただいた。







2020.6.11

小林麻美さんの本




2009年に本当に会えた小林麻美さん。

それは約束と違って悲しい場所ではあったけれど。理由は長くなるからまたいつか。


復帰した小林麻美さんの本「小林麻美 第二幕」

4月に読み終えた。


この本の延江 浩さんの文章から

わたしにとっても懐かしい

当時の東京の文化、そこにいた人々

景色、街の色、匂い、

実際に見て感じた日々

そして

憧れた多くのこと、

大人になり仕事場になり毎日実際に見て感じた多く

出会った人たち、素敵な大人たち

関わった不思議


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この本にお世話になった

多くの方々が出てきて

うるうるしながら読み進めた

あの時代の

もちろんキャンティや

飯倉片町や246

川添さん

美佐さんや

田辺さん


加藤和彦さん安井かずみさん

かまやつひろしさん.....

そこに確かにいた人たち


イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュを最初に青山に出した

後アルファキュービック社長の

柴田良三さん

柴田さんとは晩年はなかなか会えず

sns通じて最期まで会話できたが

この本で再会できて嬉しかった


一気に読み終わった。

確かにあったあの

わたしが見たのは終わりかけの名残りだったけれど

でも間に合った

たくさんの大切な今はないあのすてきな街。

そして、小林麻美さんは何十年とやはり今も変わらず容姿だけでなく美しい。稀有な女優、女性だと。











2020.5.27

村上春樹さんのラジオと新刊




早朝から
タイムフリーで昨晩のラジオを聴く。
村上春樹さんのスペシャル。
この時期だから、StayHomeで特別に出てくださったよう。

変わったことの一つに、'万年筆で原稿を書くようになった'と話していた。

やはり
村上春樹さんはすごくてとても普通。
小説でも、ラジオの声や言葉からも
ベタな言い方になるけれど
他者に愛情があり
最後は希望をくれる。
最高。

同じ時代に生きてて若い頃から好きでよかったと心から思う。
すごい人ほど普通の感覚を持ち続けるもの。

100781779_2779907505452270_8731070356967653376_o.jpegのサムネール画像そして今日、村上春樹さんの新刊が届いた。
「猫を棄てる - 父親について語るとき」
台湾の高妍さんの絵が、装丁がまた美しい。

99251299_2779907778785576_1744003961968394240_o.jpgのサムネール画像

村上RADIO 次回6月14日

こんばんは、村上春樹です。
  • 村上RADIO、いつものTOKYO FMのスタジオじゃなく、
    今日は僕の家の書斎からSTAY HOMEでお送りしています。
    僕が一人でマイクに向かってしゃべって、
    うちのプレーヤーでレコードやCDをかけてます。
    なんか手作りのたい焼きみたいですね。」
とは、またすてきな言葉。










2020.5.12

父の誕生日90歳




今日5月12日、90歳を迎えた父。

おめでとう。

一昨日日曜日には、家族で久しぶりに集まり、

父の誕生日と

母の日の

ささやかなお祝い会をした。

おいしいお団子や柏餅、

季節の花を買って会いに行った。

青い菖蒲と白いクレマチス。


しあわせなひと時でした。

両親共に 頭も冴えていて こっちが負けそう。

ずっと元気でいてほしい。


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この菖蒲の写真は、昨年撮ったもの。
毎年、近所の明治神宮内に見に出かける。

古い品種の'宇宙(おおぞら)'と、
新しい品種の'新宇宙(しんうちゅう)'

一つ一つの花に付いている名前もまたすてき。










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