
2011.8.25
アンドレ・プットマン Andree Putman 2 ー No.100
1990年に、アンドレ・プットマンが主催しいた、パリ市内のエカール・インターナショナルEcart International に、幸運にも同行する機会を得た。 Ecart International ↓
私が難しい打合せをしたわけではないが、朝から夕方
までいた。家具やショールームの雰囲気は初めて見るものばかりで静かな感動が後の自分の中に強烈な記憶として残っている。プットマンはエカール社で多くのデザイナーの家具を復刻したり扱っていたが、印象的なのは、EileenGray アイリーン・グレイ、Jean Michel Frankジャン・ミッシェル・フランク、Mariano Fortunyマリアノ・フォーチュニー など多数。![]()
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Jean Michel Frank
Eileen Gray
Mariano Fortuny
プットマンはエカール ecart・インターナショナルで多くのデザイナー家具、照明、ラグなどを復刻させた。アイリーン・グレイ Eileen Gray 、ジャン・ミッシェル・フランク Jean Michel Frankや、マリアノ・フォーチュニー Mariano Fortuny などエカール社が復刻させた写真。
昨年末、パリ市庁舎で「アンドレ・プットマン回顧展」があった。プットマン85歳でまだ現役だが。数ヶ月、プットマンのインタビューをされたというパリ在住ジャーナリストの南谷桂子さんがご自身のHPでご紹介されているプットマンの言葉がとても感動的で、プットマンへの理解が深まる、再認識できる。それはすごくいい言葉だ。('ワインと文化社'の代表パリ在住のジャーナリストの南谷桂子さんのブログから一部抜粋)プットマン「インテリアデザインとは文章の中の点や疑問符のようなもの...驚きや喜び、感動を表現するための句読点の役割を果たすのよ。」と。また、「デザインというものは常に生活に潤いをもたらしてくれる日常性があってこそ初めて価値があるもの。大衆的でよりポピュラーなモノにこそデザイン性が必要よ。」とプットマンは南谷さんのインタビューで答えたとのこと。南谷さんの文章もすばらしく、「プットマンさんの本を上梓した時に書いた文章」として「大衆的でポピュラーな物の中にこそデザイン性が必要だ'というプットマンお言葉の奥には彼女の感性がすべて凝縮されている........ブルジョアの厳格な教育をうけながらも......彼女が辿り着いたところ、それは'大衆性'だった。」「....一人でも多くの人に美しいものを手に入れてほしい、身近に使ってほしい.......」と。(南谷桂子さんのブログの一部から抜粋)そして、プットマンご自身が、パリ市庁舎の'公民館'のような場所で長い期間無料で誰もが見学できる会場、展示方法を選んだらしい。なるほど ! わたしは、いままでプットマンはブルジョアだから、としか捉えていなかった。南谷さんの文を読んで改めて気づかされたことが多かった。
2010年12月 パリ市庁舎での回顧展、入場無料で長蛇の列ができた。1990年、日本においてプットマンのデザインの権利をもつ会社とわたしがいた会社で家具の発表をした。プットマンから事前にいただいていた図面通りに家具を配置し、白い花を飾った。私は、プットマンが家具の配置やお花のアレンジなどが気に入らないのでは、ととても緊張して待っていた。プットマンは入ってくると、特に確認することはなく会場を一周歩いた後、最初にお会いしたときの「灰皿かしてくださる?」と同じようなお顔で、とてもやさしく微笑むだけだった。 Andree Putman の本から→つづく。
2011.8.22
アンドレ・プットマン Andree Putman 1 ー No.991987年頃だった。わたしが勤務していた飯倉片町のAXISビルディングの中のショールームに、フランスのインテリアデザイナーのアンドレ・プットマンが入ってきた。来日は知っていたが突然で動揺した。プットマンはとても身体が大きく背が高く、独特のポーズで煙草をくわえ、低音のハスキーヴォイスで「灰皿かしてくださる?」と言った。かっこよかった。その当時会社ではプットマンのいくつかプロジェクトが始まっていた頃だった。時代は好景気。フィリップ・スタルクやプットマンやヴィルモットなど起用したプロデュース物件がわたしがいた会社でも多く動いていた活気ある時代だった。1990年にはプットマンのデザインのオーヴェルジュ「le lac (ルラック)」が河口湖にできた。![]()
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わたしのいた会社がプロデュースではいった、オーベルジュ(ホテル)「le lac」
そして、'Rue du Bac'というシリーズの家具も発表。わたしも発表イベントに関われた。1990年のパリ出張では幸運にも、今はない、アンドレ・プットマンのデザインオフィス「エカール・インターナショナル Ecart International」へ行く機会を得た。
有名だが、そのエカール社でプットマンは、アイリーングレイやジャン・ミシェル・フランクなど家具、インテリアを復刻させている。朝からエカール社での会議に同行し、プットマンとエカール社の方々とランチをした。憧れの、世界のインテリアデザイナーを前に、忘れられない思い出の一日となった。つづく。← Ecart International (エカール・インターナショナル)プットマンのデザインオフィス。とても素敵だった。今はない。アンドレ・プットマン Andree Putman のHP 素敵です。↓ click herehttp://www.studioputman.com
2011.8.20
小山 織 さん ー No.98
インテリアスタイリストの小山織さんを尊敬している。若いとき雑誌で見て知り、いくつか本を買った。その後、以前青山にあった家具ショップで数回、小山織さんのスタイリングを見る機会に偶然出会った。とても好きなスタイルだとその過程を見ていた。今もよく覚えている。さらに数年後、自分のインテリアの仕事で幸運にもご一緒させていただく機会に恵まれた。ご一緒して、改めて小山織さんのセンスとそのお人柄、人の話をよく聞いてご理解くださる姿勢とそこからみえる教養の高さ、とにかく知る度に感激することばかりだった。小山織さんの本「INSPIRED SHAPS」はニューヨーク近代美術館(MoMA)にも置かれている。すばらしい本。 ↓ →![]()
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「INSPIRED SHAPS」一部より。日本の現代の作家さんのプロダクトや文化を紹介する写真が美しく読み応えある本。
計算された抜群なセンスをみせられるコーディネーションも素敵だが、スタイリストが入っていると一見感じさせないスタイリングの方により憧れる。目的によって異なるが、目的に応じて全体の調和を持たせるのはかなり難しい。全体というのはそこに流れる音や空気、光すべて含まれる。度々ふれるが、'シンプル'というのはそぎ落とした形なので、その加減がセンスで、かなり高度だと思う。ミニマリズムのスタイルや創作というのは今は実に多くあるけど、心打たれるミニマムに出会う事は滅多ない。潜在的な能力はもちろん、多くの経験や知識がないとまず無理でしょう。大人のもの。人の心を打つもの、心に残るものは、ただ造形が美しいだけではなく、その人の体温みたいな魂みたいな熱い何かが伝わってきて起こるものと思うので狙ってできるものではなく、やはりその人の内側から出てくるものでしょう。小山織さんは和のスタイリストさんとして有名だけど、和に限らずとてもモダンな幅広いセンスをもった方と心から、お人柄をふくめて心から尊敬している女性。![]()
小山織さんのご実家は東京23区内で唯一残る造り酒屋さん「小山酒造」。左は小山さんの著作。
小山酒造 HP → click here → http://www.koyamashuzo.co.jp
2011.8.20
新約聖書を読む ー No.97
わたしは都合のいいときにだけ自分の神様にお願いごとをする。随分前になるがとてもつらいことがあった頃、原宿の教会へ足が向いた。信仰心はないがミッション系の教育が徹底した幼稚園からの影響か、神聖な教会、礼拝堂の空気に入ると心が落ち着く。誰しも神聖な気持ちになる場面、というのはあるように思う。教会を出ようとしたとき神父さんが新約聖書を渡してくださった。その夜ぱらぱらめくった。その新約聖書は、英語と日本語が並び読みやすく意外におもしろい。マタイ第7章の中の「狭き門からはいりなさい。=Enter throughthe narrow gate.」この言葉に号泣した。深く心にはいり励まされた。そんな時もある。そして「滅びるに至る門は大きく、その道は広いからです。そしてそこから入っていく者が多いのです..いのちに至る門は小さく 。その道は狭く、..( For wide is the gate and broad is theroad that to destruction, and many enter through it.But small isthe gate and narrow...)」と続く。深いことはわからないけれど、それからずっと、新約聖書はお守りのように近くにおいている。あのタイミングで一瞬手を差し伸べ渡してくださった'人'に助けられたのだと思っているけど。信仰心なくても視点をずらしたいときなど読み物のひとつとしてお勧めです。
2011.8.17
水中カメラと海の写真 ー No.96東京は連日相変わらずの猛暑だけど、夜は日毎に秋に向かう風を感じるようになった。今年は特に海に行きたくなかった。海が好きだけど今年はきらい。ジャック・マイヨールはなぜ海に潜ったのだろう?
昔の雑誌のスクラップから
自然を愛していて。なぜ自ら命を絶ってしまったのだろう?
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趣味でプロダイバーの主人の昔の水中カメラや撮った水中写真(左)、リビングには好きな海の写真や本をいくつか置いてる。本は昔友人からいただいた大切なもの(右) 家では好きなものや思い出のものを好きに置くだけ。
