2017.10.28
DAINI'S table ダイニーズテーブル ー No.464昨晩で37年間の営業を終了のダイニーズテーブル 最後の夜のパーティへ。古いビル階段を降りると使い込まれたルコルビジェやマリオベリーニの椅子がセンスよく置かれ奥の美しい空間につづくドアを開けるとコルビジェのLC7チェアが。今では日本でも有名椅子だけど、ダイニーズで長く使い込まれた椅子は特別かっこよく見える。すてきな 岡田大貮さんの43年前のキャステル、ザ・ビー、私が若いころ通い始めた ブラッスリ−D、クラブD、マンボウズなど東京人があつまる 東京の文化がかつてありあの時代のその雰囲気 そこの空気や色、かっこいい大人たちに憧れ出会いその後はお仕事も多くさせていただき色々と感謝が絶えない個人的な思い出もいっぱい今後の展開を楽しみに。永遠はないけれど良き時代の 特別な場所の夢がどこまでも続きますように。
2017.10.25
Eileen Gray アイリーン・グレイの漆 ー No.463Eileen Gray アイリーン・グレイは、1920年代にパリで出会った日本人工芸家スガワラから漆塗りを学び、漆塗装の屏風や家具や照明器具など多く創作したことも有名。写真はごく一部。どの作品独創的で神秘的でとても美しい。今見てもモダン、知的、洗練され圧倒的な存在感。アイリーンの美学センスが発揮されている。
イヴ・サンローランもアイリーンを崇拝し特に漆ものコレクターだった。アイリーンはファッション界に無関心だったらしいけれど。
「運命 ル・デスタン」衝立や黄金色のクッションが置かれた船形のソファ「ピローグ(カヌー)」や、蛇をかたどった肘掛の椅子も、イヴ・サンローランが所蔵。ギリギリの上品。美しい。
↑ イヴサンローランが所蔵してる一部。サンローランらしい。
漆の家具、インテリア、今見てもモダンで美しい。アールデコの道を開いた人、と言われるアイリーン。アイリーンにとっては様式やスタイルなどどうでもよかっただろうと想像する。
漆の楽屋、照明器具も。美しい。
ミステリアスなアイリーンの柔軟で自由な表現力に憧れてきました。映画をきっかけに、アイリーンのこと、またアイリーンの復刻に大きく貢献したアンドレ・プットマンAndree Putman のこと、昔のこと、パリのこと、色々思い出しています。映画「ル・コルビジェとアイリーン・グレイ 追憶のヴィラ」公開中。正直なところ、アイリーン・グレイが大好きなので、映画では観たくない、というのが本音なのですが。(2012年1月22日、28日に、アイリーングレイのこと、そのプットマンのことなど書いています。ご興味ある方は是非ご覧ください。)
2017.10.12
Eileen Gray アイリーン・グレイの映画 ー No.462もっとも好きなデザイナー、アイリーン・グレイの映画が10月14日から公開。「ル・コルビジェとアイリーン・グレイ 追憶のヴィラ」。アイリーングレイは亡くなる前に私的な写真や記録の多くを焼却したと言われるので、本当だとしたらかわいそう。でもファンとしてはやはり観たい映画。映画のアイリーングレイアールデコ様式への道を開いた、とか、ルコルビジェを嫉妬させたデザイナー、とか、孤高の人、とか、アイリーンは言われる。本物のアイリーン・グレイ私は、約30年前インテリアの仕事でアイリーンの商品を扱っていたが、詳しく知ったのは、1990年の初めてのパリ出張。当時、アンドレ・プットマンAndree Putman は ECARTエカールという会社で、自分が尊敬するデザイナーの復刻と商品化に情熱を注いでいた。丸1日、プットマンとご一緒し、その熱い姿勢を見ることができ、幸運だった。その時、プットマンが復刻した、ジャン=ミッシェル・フランクもフォーチュニーも、多数のすてきなデザイナー復刻を見ることができた。すばらしかった。私が1990年行った、パリのエカールECART 当時はアンドレ・プットマンAndree Putman が尊敬するデザイナーの復刻に情熱を注いでいた。日本でも幾つか扱った。私が持っているアイリーンは、アイリーンの家と同じ名のテーブル「E-1027」2台。機能的で、毎日見ても美しく見惚れる。飽きることがない。美しい、というものが、生きるために必要なのか、時々わからなくなるが、こんな美しいものをみると、必要なんだとわかる。ものの向こうにある歴史や昔そこにいた人、今感じるあらゆる'想像力'が力をくれる。
2012年1月22日、28日に、アイリーングレイのこと、そのプットマンのことなど書いています。ご興味ある方は是非ご覧ください。
映画「ル・コルビジェとアイリーン・グレイ 追憶のヴィラ」
http://www.transformer.co.jp/m/lecorbusier.eileen/
南フランスのロクブリュンヌの海辺の崖地に1929年にアイリーンが設計した自邸「E-1027」、ル・コルビュジエのアイリーンへの嫉妬は有名、壁に勝手に絵を描いたとか、近くにこの海で亡くなるまで住んだ休暇小屋を建てたとか。
アイリーンのその高低差を生かし船をイメージした家「E-1027」は、アイリーン Eileen の E 、共作した建築家Jean Badoviciの
Jean=J=アルファベット10番目の10、Badovici=B=2番目の2,Gray=G=7、
この'暗号'のような名もアイリーンのセンスが光っている。
ル・コルビジェが嫉妬し勝手に壁に絵を描いたというアイリーンのE-1027 自邸。のちにコルビジェは近くに'終の棲家'となる有名な'小屋'を建てた。
アイリーン・グレイのインテリア。アイリーンは様々なデザインを創作したので、一部の写真ではわからないが。これはアイリーンらしい代表的なもの。今見てもモダン。
独創的なセンス。美しい。
2017.9.23
Jane Birkin ジェーン・バーキンの家 インテリア ー No.461ジェーン・バーキンの パリの家、海辺の家。以前の雑誌から。インテリアもジェーンそのもの。大切なものが溢れていていい。パリの家海辺の家1600年頃建てられた家は 設備の改修のみ 古いまま住んでいるそうジェーンの海の家 リラックスには静寂を好むらしい。1600年頃建てられた家は古いまま、朽ちたり汚れたり変化と住むことがジェーンのインテリアでしょうか。撮影なのに汚れた窓、枯れた花そのままもジェーンらしい。この古い雑誌の写真の撮影は、数年前亡くなった長女のKate Barry。海辺の家のサロンで素敵なジェーン。インテリアの仕事で、以前はネットなく全て雑誌や書籍、洋書は銀座や青山、海外の旅先でも探し、切り抜いてスクラップブック作ったり、スーツケースいっぱいに本を持って帰ってきたり、何か調べるのに手間がかかり大変だったけれど、手に入れ知る過程は楽しかった。想像力を豊かにしてくれた。雑誌のインテリア特集も今と違って誰でも出れるわけでなく、選ばれたプロの情報が多くはるかに質が高かった。日本でのインテリアの質、情報もビジネスも、80年代−90初がピークだっただろうか。景気と無関係ではないけど、いろいろなことが'成熟'から離れていくよう。時々古い情報を追うと新鮮な発見がある。本物は時を超える。
若い頃も今もずっとすてきなジェーンバーキン。インテリアも唯一無二、知的で完璧なセンス。
2017.8.28
夏の終わり ー No.460父と母と何十年ぶりだろうか夏の終わり子供の頃からお友達と遊んだ思い出多い公園。誰にでもきっとありますね。