SAKURANOKI は代々木公園 近くのオフィス。
長くインテリアビジネスに関わりみてきた多くの中から、ここでは暮らしに心地よいものや情報などご紹介しています。

2022.1.15

今年もよろしくお願いします




いつも通る道から
今年最初にみた 細い月

昨日帰り道 ビルの合間に大きく広がる夕色。美しい空でした。

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昨年は、新たな出会いや発見が多く以外に忙しい年でした。
何より、両親が元気で年を越すことができうれしい思い。

今年はまた一つ新しいプロジェクトが始まります。
自分のペースで楽しく進みます。

引き続きよろしくお願いいたします。




2021.11.30

Charlotte Perriand シャルロット・ペリアンの縁 2





前回から続きます。これからも次世代に見てほしいすてきな本。

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イタリアとの合弁会社だった創業者の時代のカッシーナCassinaJapanにはよく知らないで入った。もともと隣にあった別の会社に転職したくて、インテリアの勉強をしていた時に先輩から、ついでに受けたら、と言われたのがカッシーナ。

欲がなかったからか、図面と見積など実技まで長い難しい試験だったが、運よくトップで受かった。たまたま勉強していたタイミングと合った内容だったし、はいじめて見るカタログブックで、新鮮な目で選び取ることができたからか。

そして、いくつか兼務をした大仕事が企画で、特に、VMD,MD、チーフコーディネーターという、(当時は長い肩書きが多かった時代だったが) 自分だけの職務を持ったことは大変うれしかった。その分、非常に厳しかったが。

その最初に担当したイベントが、前回書いた、1988年シャルロット・ペリアン最後の来日の展示会。

(この来日イベントの写真などは過去に何度かアップしています)


そして、その20年後 Cassina Japanで最後のイベントの仕事も、シャルロット・ペリアン展。娘のペルネット・ペリアン Pernette Perriand さんと S.ペリアンに関する書籍を出した映画製作監督のご主人が来日

娘ペルネットさんも朗らかでとてもオープンな方で、わたしが1988年の母シャルロット・ペリアンの来日イベントの写真を見せるととても喜んでくださり、そのアルバムにメッセージを書いてくださった。

シャルロット・ペリアンに生前最後の来日イベントを担当し、その20年後に、娘に伝えることができるなんて、感動的だった。

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ペルネットさんの右にいるのが私。


わたしの家にはペリアンの家具が一番多い。写真はLC2。そしてペルネットさんご主人がペリアンに関しまとめ書いた書籍。すばらしい内容。

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ペルネットさんが本に書いてくださった。うれしかった。

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下は引用写真。
わたしがCassina Japanで仕事を始めた頃はまだ、発泡ウレタンだった。まだ座面クッションは、羽毛フェザーで、ふわふわでした。この写真ほどではないが、オリジナルに近く、座るとしゅーっと沈み、ペシャンコになる。

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80年代の日本人の感覚では、小さな自然な革のシボも傷としてクレームになった時代だし、イタリア本国で改良を重ね、成形ウレタンの構造と実用的に変化しました。商品としては仕方のないことですが、オリジナルや古い写真を見るたび、美しいなと思ってしまいます。





2021.11.26

Charlotte Perriand シャルロット・ペリアンの縁 




今まで何度かCharlotte Perriand
シャルロット・ペリアンについて書きました。

今では多くの人が知っているデザイナーですが、私がインテリアの仕事を始めた頃はまだ、ル・コルビジェがやっと日本では認知され始めた時代。

私が入ったCassinaという会社で、兼務した企画の仕事で初めて担当したのが、シャルロット・ペリアンの最後となった来日イベント。
あまりに大きな仕事に、うれしいと感じる余裕なく、ただ会えるという興奮した気持ちをずっと覚えている。

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そしてまた、多くの偉大なインテリアデザイナーのように、シャルロット・ペリアンも、今以上に、実物によく触れたことがない評論家やスタイリストなどが名や役を得るために、またはファッションを売るための、ファッションの 広告のように扱われることがないよう願う。

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シャルロット・ペリアン本人に実際会えたの時、ペリアンは80歳過ぎの晩年でしたが、以前書いたようにとてもチャーミングな女性で、今、写真だけ見てもスタイリッシュで溌剌と美しいので誰もが魅かれると思うのですが、でもやはり、軽く扱われるのは悲しい。

日本では、まだデザインの権利を独占していた時代に、Cassina Japanの故 武藤重遠 創業者が、伝統的で時代が変わってもずっとモダンで生き続ける、本物として見出し、早くに日本に紹介した。その価値、デザイナーの魂をたしかな形で継続していくことに情熱を注いでいた。




どうか、ほんとうのことが、ほんとうに真摯に関わってきた人たちによって、美しい形のまま本質が受け継がれていきますように。

続きます。




2021.11.19

満月 部分月食の夜




満月の今夜、部分月食この現象は140年ぶりで次回は60数年後だと聞いていたが、帰宅途中ちょうど代々木八幡駅の上にきれいに見ることができた。

駅前を行き来する人、バスから降りた人、皆が立ち止まり 神秘的な月の動きを見上げる、
しあわせな情景。

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2021.10. 5

中嶋浩子さんの企画展




若い友人 アーティスト中嶋 浩子さんからすてきなお知らせが届く嬉しいメッセージも。

すべて新作インスタレーションの企画展が、ポーラ美術館で開催中。
浩子さんのデザインは、パリやドイツなどで学んだ 数学の概念や自然科学や文化 からのインスピレーションを、幾何学的連続模様(パターンデザイン)や空間芸術へと再構成し「CONTINUUM:連続体」として表現した作風が特徴。

一見難しそうだが、浩子さんのデザインは感受性豊かで明るい そのお人柄が反映されているのか、心があるあたたかい印象、バランスよい構図や繊細な色彩のセンスに惹きつけられる。

すでに多方面でご活躍ですが、より多くの方々に知っていただきたいアーティスト。

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『中嶋 浩子 CONTINUUM|この世界を構成するもの』
9月18日〜2022.3月30日
箱根 ポーラ美術館 アトリウムギャラリーにて

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中嶋 浩子さん profile
Artist/Designer
武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業
2014年よりアーティスト及び、召喚研究員としてドイツ、フィンランド、フランスにて研究滞在

ドイツ、ゲッティンゲン大学数理研究科にて「数学的形態とテキスタイルにおける連続模様の研究」を軸に数学の学術資源「数理模型」をもとに連続する世界をテーマに模様(パターン)の制作、及び研究を続けている
-助成金
ポーラ美術財団 若手芸術家在外 研究助成
野村財団 美術部門 研究助成


Hiroko Nakajima


ポーラ美術館にて







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