SAKURANOKI は代々木公園 近くのオフィス。
長くインテリアビジネスに関わりみてきた多くの中から、ここでは暮らしに心地よいものや情報などご紹介しています。

2021.11.30

Charlotte Perriand シャルロット・ペリアンの縁 2





前回から続きます。これからも次世代に見てほしいすてきな本。

picture_pc_9523d68b561f44af8db4a1d292c890de.jpgのサムネール画像



イタリアとの合弁会社だった創業者の時代のカッシーナCassinaJapanにはよく知らないで入った。もともと隣にあった別の会社に転職したくて、インテリアの勉強をしていた時に先輩から、ついでに受けたら、と言われたのがカッシーナ。

欲がなかったからか、図面と見積など実技まで長い難しい試験だったが、運よくトップで受かった。たまたま勉強していたタイミングと合った内容だったし、はいじめて見るカタログブックで、新鮮な目で選び取ることができたからか。

そして、いくつか兼務をした大仕事が企画で、特に、VMD,MD、チーフコーディネーターという、(当時は長い肩書きが多かった時代だったが) 自分だけの職務を持ったことは大変うれしかった。その分、非常に厳しかったが。

その最初に担当したイベントが、前回書いた、1988年シャルロット・ペリアン最後の来日の展示会。

(この来日イベントの写真などは過去に何度かアップしています)


そして、その20年後 Cassina Japanで最後のイベントの仕事も、シャルロット・ペリアン展。娘のペルネット・ペリアン Pernette Perriand さんと S.ペリアンに関する書籍を出した映画製作監督のご主人が来日

娘ペルネットさんも朗らかでとてもオープンな方で、わたしが1988年の母シャルロット・ペリアンの来日イベントの写真を見せるととても喜んでくださり、そのアルバムにメッセージを書いてくださった。

シャルロット・ペリアンに生前最後の来日イベントを担当し、その20年後に、娘に伝えることができるなんて、感動的だった。

picture_pc_56c4ffb0d4b71a005b91cb635ab048dc.jpegのサムネール画像

ペルネットさんの右にいるのが私。


わたしの家にはペリアンの家具が一番多い。写真はLC2。そしてペルネットさんご主人がペリアンに関しまとめ書いた書籍。すばらしい内容。

picture_pc_7532f5d7f7562da8af291788b971a555.jpgのサムネール画像

ペルネットさんが本に書いてくださった。うれしかった。

picture_pc_93fd5de1d470980c67e54146f94d6200.jpegのサムネール画像


下は引用写真。
わたしがCassina Japanで仕事を始めた頃はまだ、発泡ウレタンだった。まだ座面クッションは、羽毛フェザーで、ふわふわでした。この写真ほどではないが、オリジナルに近く、座るとしゅーっと沈み、ペシャンコになる。

picture_pc_db7edb98f4d56d3111e64c33137da1dc.jpgのサムネール画像


80年代の日本人の感覚では、小さな自然な革のシボも傷としてクレームになった時代だし、イタリア本国で改良を重ね、成形ウレタンの構造と実用的に変化しました。商品としては仕方のないことですが、オリジナルや古い写真を見るたび、美しいなと思ってしまいます。





2021.11.26

Charlotte Perriand シャルロット・ペリアンの縁 




今まで何度かCharlotte Perriand
シャルロット・ペリアンについて書きました。

今では多くの人が知っているデザイナーですが、私がインテリアの仕事を始めた頃はまだ、ル・コルビジェがやっと日本では認知され始めた時代。

私が入ったCassinaという会社で、兼務した企画の仕事で初めて担当したのが、シャルロット・ペリアンの最後となった来日イベント。
あまりに大きな仕事に、うれしいと感じる余裕なく、ただ会えるという興奮した気持ちをずっと覚えている。

rectangle_large_type_2_6b60ec8c68b233da258468c23d1ae998.jpgのサムネール画像


そしてまた、多くの偉大なインテリアデザイナーのように、シャルロット・ペリアンも、今以上に、実物によく触れたことがない評論家やスタイリストなどが名や役を得るために、またはファッションを売るための、ファッションの 広告のように扱われることがないよう願う。

picture_pc_1a820b77a7b1efa33d18fdf93b763294.jpgのサムネール画像

picture_pc_092f6c43466800ea4d2544aaca208ed8.jpgのサムネール画像

シャルロット・ペリアン本人に実際会えたの時、ペリアンは80歳過ぎの晩年でしたが、以前書いたようにとてもチャーミングな女性で、今、写真だけ見てもスタイリッシュで溌剌と美しいので誰もが魅かれると思うのですが、でもやはり、軽く扱われるのは悲しい。

日本では、まだデザインの権利を独占していた時代に、Cassina Japanの故 武藤重遠 創業者が、伝統的で時代が変わってもずっとモダンで生き続ける、本物として見出し、早くに日本に紹介した。その価値、デザイナーの魂をたしかな形で継続していくことに情熱を注いでいた。




どうか、ほんとうのことが、ほんとうに真摯に関わってきた人たちによって、美しい形のまま本質が受け継がれていきますように。

続きます。




2021.11.19

満月 部分月食の夜




満月の今夜、部分月食この現象は140年ぶりで次回は60数年後だと聞いていたが、帰宅途中ちょうど代々木八幡駅の上にきれいに見ることができた。

駅前を行き来する人、バスから降りた人、皆が立ち止まり 神秘的な月の動きを見上げる、
しあわせな情景。

259127519_4320963641346641_8875574993223400980_n.jpgのサムネール画像









2021.10. 5

中嶋浩子さんの企画展




若い友人 アーティスト中嶋 浩子さんからすてきなお知らせが届く嬉しいメッセージも。

すべて新作インスタレーションの企画展が、ポーラ美術館で開催中。
浩子さんのデザインは、パリやドイツなどで学んだ 数学の概念や自然科学や文化 からのインスピレーションを、幾何学的連続模様(パターンデザイン)や空間芸術へと再構成し「CONTINUUM:連続体」として表現した作風が特徴。

一見難しそうだが、浩子さんのデザインは感受性豊かで明るい そのお人柄が反映されているのか、心があるあたたかい印象、バランスよい構図や繊細な色彩のセンスに惹きつけられる。

すでに多方面でご活躍ですが、より多くの方々に知っていただきたいアーティスト。

---
『中嶋 浩子 CONTINUUM|この世界を構成するもの』
9月18日〜2022.3月30日
箱根 ポーラ美術館 アトリウムギャラリーにて

241686012_4097570933685914_7873446974118792918_n.jpgのサムネール画像
--- --- ---
中嶋 浩子さん profile
Artist/Designer
武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業
2014年よりアーティスト及び、召喚研究員としてドイツ、フィンランド、フランスにて研究滞在

ドイツ、ゲッティンゲン大学数理研究科にて「数学的形態とテキスタイルにおける連続模様の研究」を軸に数学の学術資源「数理模型」をもとに連続する世界をテーマに模様(パターン)の制作、及び研究を続けている
-助成金
ポーラ美術財団 若手芸術家在外 研究助成
野村財団 美術部門 研究助成


Hiroko Nakajima


ポーラ美術館にて







2021.10. 4

水色



 ベンジーが創った Blankey Jet City 時代の「水色」という曲

'思い出は雪だから
すきとおった水に帰ってゆくだけ'


ベンジー 浅井健一 さんの好きな曲はたくさんあるけれど、若い頃から今もずっと、どうしてこんな美しい詩が出てくるのか。激しい曲も静かな曲も奏でるギターもすべてが繊細で美しい。
ずっと変わらない真っ直ぐな瞳は美しい心。少年のまま成熟している。どうしたらこんな美しい魂のままひたむきに生きすてきでいられるだろうかと浅井健一さんをみていて思う。



何かで最近、AJICOでバンド再結成したUAさんが、ベンジーの創る曲を、オーセンティックで、イノセント、と言っていたけれど、その言葉がぴったり。

楽曲も美しいが、詩の世界も独特で、素直な言葉や文の流れのセンス、また描く絵の純粋さに、心打たれる。心を掴んで離さない。何十年と多くのファンが大人になってもベンジーやブランキーを語り続ける気持ちがよくわかる。


IMG_3395.jpgのサムネール画像



苦境に立つとき、これがあれば生きていける、この人がいれば、というものがいくつかあり、ベンジーも大きなその一人。
また生きていける。

映画や本や、そして音楽は、仕事で使うものも日常聴くものもすべて、実に多くの局面で救ってくれた。音楽の専門的な知識は浅い分、幅広く自由に楽しむことができるのもしあわせ。


少し前に、昔から大好きな酒井駒子さんの画集を買った。大好きな本屋さんFrobergue フローベルグ さんから。

そういえば昔、浅井健一さんの雑誌の特集号に、酒井駒子さんがベンジーを、ブランキージェットシティを語っていて、'天才だ'、と結んでいた、すてきな文で、大ファンというのが意外だったが、かわいらしい絵を描く酒井駒子さんの違う一面を知りなるほどと思い、さらに好きになった。
好きな人たちはつながっている。
同じ時代に生きててよかった。


IMG_4135.jpegのサムネール画像









前の5件1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11