SAKURANOKI は代々木公園 近くのオフィス。
長くインテリアビジネスに関わりみてきた多くの中から、ここでは暮らしに心地よいものや情報などご紹介しています。

2014.6.20

ミラノ De Padova デパドヴァの家   1990年   ー No.332



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1990年に初めて仕事でミラノへ。日本はまだ

バブル期何もかも派手で過剰でブランド思考

のうかれていた時代。

ミラノの家具インテリアの De Padova デパド

ヴァとは当時私が在籍していた会社で既にい

くつか仕事をしていたが、このミラノで経営

者のデパドヴァ邸で、Vico Magistreti ヴィ

コ・マジストレッティ共にディナーをご一緒

した機会は実に感動的だった。

そこでみた家。大きな美しい庭の中に建つ

家、高級感というより質素にまで感じるシ

ンプルな家具、溢れるような自然光と間接

照明の効果、数少ないアートや彫刻など

実はそれらは高級なものばかりなのだけど、さりげなく配置された空間とのバランスは抜群な

センス。大きな門から一歩入った瞬間から夢のように心地よい空間、初めてみるものばかりの

衝撃に全身が震える思いだった。

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インテリアデザイン、という、'生きる'上では時に

重要でない優先でないもの、

人によっては機能以外は無関心なもの。私も、

雑誌や広告に溢れたような飾り立てたおしゃれな

デザイン的生活は興味ない。でもこのデパドヴァ

からみせられたものはもっと奥深い、生きる上で

必要な何か、があった。成熟した、一言でいえば,

洗練。最も都会的な形。人がいて愛情があるしあ

わせな日常。人の暮らしがあって良質なインテリ

アも生きる。(写真 ↑ デパドヴァ邸 大きなスペースをとったホールからダイニングルーム。日本のイサムノグチの照明や彫刻、北欧の家具やアンティークラグなどきれいに合せている)


この時デパドヴァ女史は「この家が欲しくてここに住んでいたいから仕事頑張れる」と言って

いた、印象的だった。お金があるから簡単に手に入ったのではなく、頑張って手に入れた家と

暮らし。実際この家や庭には隅々まで愛情が溢れていた。

私のこと、この影響も(おそらく多分に) あり後に都心部にささやかな家を自分で買った。

デパドヴァのスタイルは、いわゆるゴージャスとは真逆。だからわかりやすい高級ブランドを

求めるような人には往々に物足りないよう。センスが悪いとまでいう人もいる。デパドヴァに

はデザインという溢れた軽い流行りのとこから離れたもっとずっと先の向こうにある何かが、

生きるセンスがある大人だけが持つ比類ない暮らしの感性がある。あれから20年以上経った

今も De Padova のスタイルは古くならない。多く紹介されてこなかったにも関わらず、日本

にも今も好きな方が多いことは嬉しい。


1990年、又はその頃の De Padovaの家の画像を少しUPします。少しでも多くの方の日常に、

よりその人らしい「豊さ」をみつけられますように。

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1990年 ディナーをいただく前の、ホールと、ダイニングスペースのテーブルセッティングの風景。シンプルだけれど置いてあるアートや彫刻など抜群にセンスが良く、内装材、素材の選び方、空間全体のバランスがとれていて実に心地よかった。

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1990年 ディナーで伺った日のデパドヴァ邸の部屋。当日取材の写真から。


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同じ頃 ELLE DECO の写真から。
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スタイリストからオーナーになったデパドヴァ。テーブルセッティングのセンスも抜群。1988年頃、日本でのイベントの際、セッティングに何時間もかけていた。いつも本気のミリ単位の拘りがあるからシンプルなセンスにも大きな差があると知った。

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ELLE DECO  で紹介された、デパドヴァ De Padova らしい写真。シンプルなスタイリングには多くの経験の裏付けも。空間全体をみてできるテクニックは簡単に真似できない。



残念ながら日本では今もなかなかみれないスタイリング。こういうものをみるときちんと生活

できるということは、知性 だと改めて思う。外での自分と、内での自分。勝つか負けるか勝負

のようにいくら飾り立てても、なかなかこうはならない。好奇心強い若い頃あまりに多くの

偉大な人たちと会い目の当たりにしたおかげで勘違いしないでこれた。自負だ。

強い意思と自分で決める選択すべて、多くに愛情もって真っ直ぐ背筋のばそうと、感謝し、

繰り返し 遠い過去を今に想い重ねてみる。

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1990年訪問でデパドヴァからいただいた  イタリア家具職人 ギアンダ Ghianda のブックマークと、パールのネックレスなど。心あるもの、大切に使っている。


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デパドヴァ邸の玄関ホール。ここからダイニングルームは大きな一部屋に。
自然光だけの何もないフラットな入り口は神聖な感覚に近い静かに震える感動があった。


小さな私に、多くをありがとう、と。


2014.6. 7

ヴィコ・マジストレッティ Vico Magstretti を知った日 ー No.331



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それはもう28年も前の海外のカタ

ログから。イタリアの巨匠

故 Vico Magistrettiヴィコ・マジスト

レッティの自邸の写真、私がマジス

トレッティの家具を初めて知った写

真。家の設計から家具や照明器具も

勿論マジストレッティのデザイン。

大きなテーブルは今は廃盤のエジソ

ン、チェアはヴィラビアンカ。

中庭を中心に各部屋に大きな窓が。

おそらくリビングの反対側はベッド

ルーム。この2,3年後の約25年位前、マジストレッティの建築デザインでは日本で最初で最後の

住宅物件があり、私はマジストレッティの指示のもとインテリアの手配を担当した。

その日本の住宅も、中庭を中心にどの部屋からも光が入り家全体に気持ちよい風が通る、何も

かもあたたかいすばらしい設計で家具の配置は斬新で素敵だった。ただ完成まで実に

多くの困難が。一つに、施主からは「早くカーテンをつけて欲しい」と言われたが、

マジストレッティからは「カーテンはいらない」とだけ答えが。窓や開口部が多い家なのに、

ととても驚いた。その後何とかカーテンをつけたが。「(家具の張地である)厚手の麻」なら

と指示がきて、当時その生地の重みに耐えて、カーテンレールがないところにすっきり仕上げ

るのは難しかった。確かにマジステレッティの自宅にはカーテンはどこにもなさそう。私は先

ずこの日本物件でマジストレッティの頑固な美学?  をいくつも知った。


当時イタリアのモダンデザインはシャープなものという思い込みだったがマジストレッティの

デザインを知り一瞬で覆された。あたたかい。シャープも何もない、感じるものがすべてだ。

普通、というすごさ。多くの知的な裏付けがある。表面ではとても真似などできない。

新しくも普遍的で洗練され尽くしたデザインは、細かく計算されたものだろう、けれど、それ

は果てしなく純粋。一見すごく'普通 'にみえるマジストレッティのデザインが最も洗練され尽

くした証、或は、尽くされていない余白は使い手に預けられた創造力。きっと、だから永遠。

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さらにその数年後1990年 Vico Magistretti ヴィコ・マジストレッティとは再び イタリア ミラノの De Padova デパドヴァ邸で ディナーをご一緒できた。すばらしい思い出の一つに。

(Vico Magistretti マジストレッティ、De Padova デパドヴァ に関することは、過去に
 2011.6.30   2012.2.17   2012.3.27   2012.9.10   2012.9.21  などにも書いています。)

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上/1990年 仕事で訪ねた時 とてもチャーミングな デパドヴァ De Padova さん、本物は優しい。すばらしい女性でした。

左/この日、Vico Magistretti ヴィコ・マジストレッティも一緒にディナーをいただいた時。抜群なセンスのデパドヴァ邸のテーブルセッティング(取材の写真から)














2014.5.22

新緑  ー No.330



風が気持ちよい季節の旅。新緑を毎日確かめたい。世の中の不信な多くのことに流されないかの

ように駆け抜けてしまう美しい季節の変わり目の気持ちよい旅の風。今すごく しあわせな時。

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2014.5.18

アキッレ・カスティリオーニ Achille Castiglioni 3 ー No.329



家具の仕事とは違って私の自宅やオフィスではコーディネートとか考えずに好きなものを好きな

ように置きたい場所に置き日常に使う。いいものは使う度にデザイナーや職人さんなど作った人

のぬくもりみたいなものを感じられる。私にとっていいものとは大切に心込めて作られたもの。

だから高価なものも安価なものもいいものはある。

おしゃれな家具の上に祖母が生前折った折り鶴や思い出の写真や作家さんの作品や絵やらいろん

なものが混在して置いてある。それがとても気持ちよい。贅沢でささやかな日常の喜び。窓の外

には日々芽生える新緑が見える。何でも捨てることはまだしない。いらないものは捨て去り心

地よいものを身の回りに置く。新鮮でしあわせな気持ちをそこに残していく。


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自宅のカスティリオーニの家具自慢。デパドヴァ社のフォールディングテーブル、チェリー材も

気に入っている。シェーカースタイルを現代にリデザインしたシンプル機能的な美しさの極み。

気づいたら、カスティリオーニのデザインの家具やプロダクトも多く所有していること改めて気

づく、照明や家具や食器など。どんな空間にも溶け込む優れたデザイン、贅沢だけど日用品。

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自宅のカスティリオーニのデザインの照明器具 自慢。今年初めの大雪の美しい日の蒼い光に

 スチロス という照明器具の光が反射して。もう30年も見続けてきたが毎日飽きることない。

どんな時も幻想的な光をみせてくれる。人の心のようにやさしい。

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リビングの一角。ごちゃごちゃと好きなものが集まってる私的な場所。




2014.5.15

アキッレ・カスティリオーニ Achille Castiglioni  2  ー No.328



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1987年からマジストレッティなど

建築家デザイナーの質の高い仕事に

関わる幸運を得て、1990年から仕

事でイタリアミラノを訪れる機会が

増えた。景気いい時代背景が大きか

ったが。街並から人から感じる活気,

歴史、洗練、多くの衝撃を受け、そ

して多くのあたたかい出会いを

今では日本にも海外のいいもの何で

もあり日本の良さも見直されたが

飽和状態か、洗練からは程遠くなる

ばかり。20,30年前より後退すら、

違和感を感じる。本当にいい形で紹介されていないのか、使う側の成熟の違いなのか。イタリア

のような豊かさは未だ日本にはない。経済成長は大事だけど日本はそれさえ失いそう。

大雑把だが正直な気持ち。

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カスティリオーニの自邸や住宅やオフィスの写真。多くの空間、プロダクト、家具などデザインあり、特に照明器具の'光'陰影は幻想的で深く美しい。

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故カスティリオーニのオフィス。まだ生命力を感じる。情熱は永遠に残るよう。

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感動的でシンプルなカスティリ

オーニのデザイン、だから解説は

難しい。多くの人が語り関連書籍

が出てるが、多木陽介さんの著書

「アキッレ・カスティリオーニ 

自由の探求としてのデザイン」は

とてもわかりやすく世界観を掴ん

だ素敵な気持ちになれるお勧め本

の一つです。豊かな気持ちを繰り

返し自分の中に呼び戻したい。





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