2018.7.23
テキスタイルのこと ー No.498ここ数年はテキスタイルデザイナーとお会いする機会も増えました。先日は、約12年フィンランド拠点に活動されるテキスタイルデザイナー 吉澤葵Aoi Yoshizawa さんの個展『Hetkiä』がありました。
写真は作品のうち一つ-'MOMENT'
北欧の文化や自然からライフスタイルから生まれた葵さんの感性豊かなさまざまな作品デザイン年譜を見ることができるすてきな展示会でした。
「雨上がりの新鮮な空気
海に映る太陽のひかり
湖に広がる霧
伝統工芸のリュイユ」
Ali Yoshizawa
わたしは約30年前にインテリアの仕事に就いたCassina Japanで時代の多部門の立ち上げを兼務しMD VMDの仕事ではテキスタイルの拡大を試みました。Cassina Italyは当時は毎シーズン、テキスタイル新作を発表しておりデザインも斬新でした。日本には見ることができない美しいものばかりでした。わたしの大きな役割はそこにオリジナルのテキスタイルを効率良く足し提案していくこと。昔は情報が少なくインテリアの中でもなまものと言われるテキスタイルには規制も多かったけれど暮らしの中に家具と同じようにテキスタイルが浸透していく過渡期をみるのは提案する側としても現実的に売る数字をみてもうれしいものでした。30年経った今では日本でも生地や色使いデザインも使う人が自由でセンス良く選ぶことができるようになり国際的に活躍する有能なデザイナーが日本からもたくさん出ています とてもすてきなことだと思います。こうして美しいテキスタイルに出会うたび昔のさまざまな苦労を今ではなつかしく思い出します。
2018.7.13
今日 ー No.497
迎え火 盆入り 亡き人 人たちと会うそして送り火日曜日の空は両親と部屋から見たたしかに空の向こうにいってしまった人たちけっこういる大切な人たち自分も若くないんだなと思う。
2018.7.12
本もの と もっともらしいもの との違い ー No.496
部屋に花を置くようにしています。お部屋が明るくなり何より一瞬で気分が変わります。
写真の薔薇は駅前のお花屋さんのsale全部で税込200円。「最後まで楽しんでくださいね」と渡されてうれしかった。写真手前のメガネは栞です お気に入りです。本もの と 'もっともらしいもの' との違いはとっても大きいこと、若いころに知ることができた。いい大人たちが教えてくださった。特に20年いた Cassina Japan 創業者からは多くの仕事の中でいろいろな角度からこの本質的な意味を教えていただいた。もっともらしいことを言う人、のことも。すでにいなくなってしまった多くの恩師。心からとても感謝している。若い頃より少し余裕ができた今は生活の中で特に花は、その短命な変化の中で同じような何か教えてくれるような不思議な顔を見せてくれる。
2018.7. 6
雨の花 ー No.495
東京早くも梅雨明けでも初夏の雨が続く朝もうすぐ終わるけれど遅れて咲き始める控えめな心優しい花もある
雨を好んで咲く花も美しい季節です
初夏にかけてのブルーが特に好きです
2018.7. 3
ワールドカップやドラマ ー No.494重責の中での苦しみを知っているのはしあわせだと思う本気のきれいな瞳きれいな涙を流す勇士をみたここ数日は早朝からW杯録画と朝ドラに追いつくのが忙しい朝ドラ '半分、青い。'の豊川悦司さんはじめ 懐かしい仕事への情熱 恋する気持ち 漫画家くらもちふさこさん など朝から笑ったり泣いたりしている新しい1日の始まり 日常のささやかなしあわせ。世の中は理不尽で汚くて人は醜いでもときどき一瞬きらきらした光を見ることができる美しいものなんてほんのわずかだけれど。1990年初めて仕事でミラノに行った時ちょうどワールドカップ開催地で街中盛り上がりに驚き
私たちCassina組もついでに露店でグッズを買い仮装して試合後熱狂に参加してみた
人で埋まった車道を宿泊ホテルまで何時間も歩いた
まだ日本がW杯に出るなんて夢のような時代のことミラノでの
楽しかった思い出の一つです